店主の独り言
  • かわさき屋はなぜ新卒採用をするのか

    こんにちは。
    初夏の風が心地よいですね かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、表題の件。
    かわさき屋、泣く子も黙る中小企業です。いや、正社員数4名というのを考慮すると、中小企業というのもおこがましい、零細企業なのかもしれません。
    そんなかわさき屋、なぜ即戦力といわれる既卒採用のみでなく、新卒採用にチャレンジしているのか。主な理由は3つです。

    1.会社に新しい刺激を取り入れる
    私川崎、今月41歳になりました。まだまだ分かつもりではいますが、やはり、現代の流れになかなかついていけていないと実感することが多々あります。特に、SNSや動画を使ったマーケティングやモバイル機器の導入、コロナ禍で注目されている、ITツールの導入など、このままだと時代に取り残されると感じることが多々あります。また、本末転倒になりますが、若手社員の採用なども、私のセンスでは多分ムリ。
    若いってのはそれだけで優秀です。例えば、私が若かったころの管理職は、多くがキーボードを人差し指で打つようなIT音痴。対して、私ら新卒は、学校ですでにそういった機器の使用法、覚えています。そんな感じで、今どきの若者は超デジタルネイティブ。モバイル機器を使いこなし、わけのわからん言葉で話をしていたり。当然のごとく、新しいツールもすぐに取り入れ、使いこなしてしまいます。私も今どきの若いもんに仕事で負ける気はしませんが、それはそれこれはこれ。やはり若い人の優れている感覚を取り入れつつ、ベテランの経験をエッセンスに業務を遂行していく。そうすることにより、変化に強い組織を作っていく狙いがあります。
    また、継続的に採用することで、先輩社員に責任感を持ってもらいつつ、成長を促していきたいなということも少し考えています。

    2.地域貢献
    かわさき屋、【地域の発展を、かわさき屋から】を理念に業務を行っています。逆に考えると、地域の衰退の象徴って何でしょうか。やはり、都市部への人口流出を基にする人口減なんじゃないかなって思います。なぜ若者は都市に出ていくのか。その理由はいろいろあるとは思いますが、一つの大きい要因として、働く場所の有無ではないでしょうか。私が新卒の時、宮崎で職を探せなかったこと。28歳の時、宮崎でまともな給与がもらえる職を見つけられなかったこと。そういった若者を少しでも減らすことができれば、かわさき屋の存在価値、少しは出てくるんじゃないでしょうか。そして、彼らが生活の基盤を持ち、家庭を築いていく。その連続で、地域の生活インフラとして、かわさき屋が存在し続けていければいいなと思っています。
    また、そんなこんなで、うちが儲かる会社になれば、弊社をベンチマークにする中小企業も出てくるかもしれません。そうなってくれば、より地域に貢献する会社って感じになっていくんじゃないでしょうか。

    3.何となく
    いや、すっごい適当な理由ですが、本当にこれもあるんですよ。
    ビジネス本とか、新卒を継続的に採用している会社の社長さんとかの話聞くと、『新卒採用し続けていくことで会社が変わっていった。』おいうご意見を聞くことが多々あります。
    こればっかりはちょっとやってみらんとわからん!ということで、私なりのチャレンジの一つですね。

    新卒採用ということは、彼らの社会人人生の始まりに責任を持つということ。そして、彼らのライフステージも担う覚悟を持つということ。
    ってな感じで、一つの思いチャレンジとして、会社としては捉えています。より良い会社にできるよう、一つ、覚悟をもって頑張ってまいります!


    目標を持つことの意義について考えてみた。

    こんにちは

    齢40を前にしてまだまだ惑う男 かわさき屋店主 川﨑です。

    33歳で、夢を見ることをやめました。30歳前後、現実に生きることの大変さを、それなりに味わってきましたので、そんなもん見てる場合じゃないってな感じで、現実路線で生きることにしました。その代わり、常に目標を持つように意識してきました。

    個人的に、夢と目標の違いは、以下のように考えています。

    夢  → 手が届かなくてもいいから、なりたい自分、やりたいことを思い描く

    目標 → 実際にそこに到達するために、可能な手段や数値などを設定し、実現へ向けて動く

    ってな感じですかね。

    33歳の時に独立開業した私は、幸い、どんな未来でも描く権利と自由を手に入れました。やりたいことをやりたいようにできる。苦労は当然しますが、苦労の種類を自らが選択できる。まさに自由。そして、自由の中で感じる不自由さも、強く実感しました。やりたいことはあるけど、金がない、人がいない、物がない、時間がない。

    やりたいことが明確になってくると、やるべきことがはっきりと見えてくることを感じています。いつやるかを明確に思い浮かべれば思うほど、その道程がはっきりと見えてきます。自分の能力を考えながら、一人、通勤の車の中で考えたりします。それは実現可能なのか。いつまでに何を実現しないといけないのか。そのために、今年何をしないといけないのか。すぐに何をしないといけないのか。

    個人が若くして政治で世界を変える。それは、非常にハードルが高い。でも、現代社会では、商売で世界を変えることができます。30~40歳代で日本を変えた政治家は、近年では思いつきませんが、ソフトバンクの孫正義さん、楽天の三木谷んなんかは、その辺の年齢で大きな成果をあげた経営者です。世界を見ると、SNSやIT系なんかは、20~30歳代で台頭し、間違いなく世界を変えています。宮崎でも、若くして影響力を持つ経営者、所々で見受けられます。

    店主川﨑、30歳代最後の一年間を過ごしています。30歳代は力を溜める年代として頑張り、40歳代で、何かしら地元綾町・宮崎県に貢献できるような仕事をしていきたい。地方から都市部への人口流出や、農業の衰退なんかに、何かしらインパクトを与えることをやりたい。そして、それを夢として持つのではなく、目標として叶えていきたい。そう感じる今日この頃でございます。


    持続可能な農業について

    こんにちは。
    天候に左右される商売は大変です かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、今回は真面目な話。

    農業生産人口の高齢化が議論されて久しいです。農業の現場が商売に直結するかわさき屋、現状の厳しさ、いやというほど感じています。以前も記事にしたと思いますが、正直、10年後、20年後の日本の食糧生産、このままでは、危機的な状況に陥ることは確実だと思います。

    農業というのは本当に厳しい仕事です。日が昇る前から仕事をはじめ、深夜まで仕事をする。休みなく、年中農業に携わり、それでやっと飯が食えるような状況。といった生産者も珍しくありません。原因は簡単で、生産価格が安定せず、所得の向上が難しいからです。豊作になれば相場が下がり、いくら仕事をしても、資材代金を回収するのがやっとだったり。また、不作で相場が高くても、収量が低く、やはり所得が安定しない。頑張っても報われない親を見て、跡を継ぐ子供というのはなかなかいないでしょう。そういったことで、後継者不足に陥り、現状がある。という風に私は理解しています。

    政府も6次産業化や補助金など、様々な対策をとっていますが、実際には効果は表れていないのが現状となっています。

    持続可能な農業の構築のためには、やはり生産者が安定した収益を上げる体制を構築することが、難しく、でも確実な手段であると思います。某農業団体に頼る、昭和から続く農業を、いまだに実施しているようでは、正直先は見えないのではないでしょうか。

    私も農業に携わる一員として、如何に生産者に対し、安定した状況を提供していくか。それと同時に、如何に消費者ニーズにあった商品を提供していくか。現在、それに沿った計画を構築中です。生産者、販売者、消費者が手を取り合い、食品生産現場を、安定して続けることができる環境を考えていきたいなと考えていくことが、私たち業者の使命なのではないかと考えています。

    国や自治体、大きな団体に頼るだけでなく、自力でできる限りのことをやっていきたいと思います。


    かわさき屋の経営と経営のスケールメリットについての考察

    こんにちは。
    久々にまじめなお話 かわさき屋店主 川﨑です。

    弊社のメイン商材は切り干し大根。切り干し大根の取扱業者、県内外に多数ございます。最大手は言わずも知れたJA宮崎中央様ならびに宮崎経済連直販様の農協様。他にも、大小さまざまな集荷業者が宮崎県内に、販売業者が宮崎県内外にいらっしゃいます。そんな中、弊社は、集荷・販売業者として、他社様としのぎを削ってシェア争いを繰り広げています。

    大体の推察ですが、本年度、弊社の原料占有率はおよそ3%程度です。(まだデータが出ていないので、あくまで予測です)農協全体で占有率およ35%、10~15%あれば大手となり、そういった会社は3~4社程度ですかね?あくまで予測からの数値ですが。上位4社でおおよそ8割を占める業界というわけです。ランチェスター理論からいけば、弊社はまだ勝負の土俵にすら立っていない状況という分析が可能です。

    弊社は大手に淘汰されてしまうのか。経営4年目に突入して、意外とそんなことはないかな、という手ごたえを感じています。農作物の特殊性の一つに、買付の逆スケールメリットといったポイントがあります。通常、工業製品などでは、1個よりも10個、100個よりも10000個と、数が増えればそれだけ価格が下がっていきます。しかし、農作物はその逆になります。切り干し大根1~10t程度であればどうとでもなりますが、100tとかそういった数字になってくると、逆に、需給バランスの崩壊により、原料単価が上昇してしまう傾向が見られます。
    薄く広い地域から集荷するとそういったデメリットはなくなりますし、現にそういった戦略をとっていらっしゃる企業様もあります。しかし、そうするには人・物のコストがかかり、結果短期的に見た場合、逆にコストがかかってしまうといった事態に陥ります。
    買付に関する初期投資こそかかりますが、こういった点から、食品関連は、スケールメリットからくる新規参入が比較的容易な業界であると感じています。その代り、新規参入のためには、別の点デメリットも存在するのですが、それと、それに関する解決策はは企業秘密ということで。

    以上、尻切れトンボな今回の真面目ブログでした。


    意識高い系と揶揄される若者について。

    こんにちは

    意識高い系イクメン かわさき屋店主 川﨑です。

    最近ネットで、意識高い系(笑)みたいな感じで揶揄される若者がいらっしゃるようですが、その人たちについて思うところが。なんとなくの感じですが、私が解釈する意識高い系(笑)の方々、目標や理想が高いものの、実力が伴っていない人たち、という風に解釈しています。人脈作りに精を出し、スタバあたりで勉強し、意識高い団体やイベントをやたらと開催。ソーシャルメディアではやけにそういった自分をアピールしているものの、結果はでていない。

    僕思うんですけど、普通に優秀じゃないですか?

    若者が結果でないの当たり前だと思います。何より経験不足。努力しようにも、何をどう努力していいのかわからない。そういった中で、もがきながらなんとか高い理想に追いついていこうとしているのが意識高い系(笑)と呼ばれる人たちなんじゃないかなと。当然、そういった自分に酔っているだけの人もいると思いますが、10年くらいしたら、多分普通の社会人になっているんじゃないでしょうかね。

    積極的に活動し、もがき苦しみながら現実を知っていく。それでもあきらめなければ、素晴らしい結果を出し、きっと彼らも次の意識高い系(笑)若者の手本になるんじゃないかなと思います。いま彼らか積み上げている人脈や経験を、うまいこと活用する術を教えてあげられる、そんな大人になりたいなと思う今日この頃でございます。