• かわさき屋の経営と経営のスケールメリットについての考察

    こんにちは。
    久々にまじめなお話 かわさき屋店主 川﨑です。

    弊社のメイン商材は切り干し大根。切り干し大根の取扱業者、県内外に多数ございます。最大手は言わずも知れたJA宮崎中央様ならびに宮崎経済連直販様の農協様。他にも、大小さまざまな集荷業者が宮崎県内に、販売業者が宮崎県内外にいらっしゃいます。そんな中、弊社は、集荷・販売業者として、他社様としのぎを削ってシェア争いを繰り広げています。

    大体の推察ですが、本年度、弊社の原料占有率はおよそ3%程度です。(まだデータが出ていないので、あくまで予測です)農協全体で占有率およ35%、10~15%あれば大手となり、そういった会社は3~4社程度ですかね?あくまで予測からの数値ですが。上位4社でおおよそ8割を占める業界というわけです。ランチェスター理論からいけば、弊社はまだ勝負の土俵にすら立っていない状況という分析が可能です。

    弊社は大手に淘汰されてしまうのか。経営4年目に突入して、意外とそんなことはないかな、という手ごたえを感じています。農作物の特殊性の一つに、買付の逆スケールメリットといったポイントがあります。通常、工業製品などでは、1個よりも10個、100個よりも10000個と、数が増えればそれだけ価格が下がっていきます。しかし、農作物はその逆になります。切り干し大根1~10t程度であればどうとでもなりますが、100tとかそういった数字になってくると、逆に、需給バランスの崩壊により、原料単価が上昇してしまう傾向が見られます。
    薄く広い地域から集荷するとそういったデメリットはなくなりますし、現にそういった戦略をとっていらっしゃる企業様もあります。しかし、そうするには人・物のコストがかかり、結果短期的に見た場合、逆にコストがかかってしまうといった事態に陥ります。
    買付に関する初期投資こそかかりますが、こういった点から、食品関連は、スケールメリットからくる新規参入が比較的容易な業界であると感じています。その代り、新規参入のためには、別の点デメリットも存在するのですが、それと、それに関する解決策はは企業秘密ということで。

    以上、尻切れトンボな今回の真面目ブログでした。