• ピンチはチャンスのチャンスって何?

    こんにちは

    開業してもうすぐ7年 常にピンチなかわさき屋店主 川﨑です。

    最近、学生時代の友人に勧められて読んだ本、落合陽一さんの、日本再興戦略の中で、特に感じた内容についての川崎の意見です。

    昨今の中小企業、大きな悩みの一つは、間違いなく『人手不足』。かわさき屋も例外ではなく、昨年くらいから、四六時中求人をだしている状況。ブログを見ている皆さん、一緒にかわさき屋で働いてみませんか?ってな具合です。お世話になっている経営者から話を伺うと、大体皆様、『人が足りないね』とおっしゃっている状況。そういった中の対策として、作業の機械化を進めるチャンスだと書いてあったのがこの本。なるほど、納得。機械化を進めるにあたりぶち当たる壁が、『現在の人員をどうするか』少なくともかわさき屋では、機械化を進めると同時に、大量に仕事が増えるということは、ちょっと考えにくいです。今、川崎が欲しいなーと思っている機械、もし導入したら、10人でやっている作業が6人で可能になる計算。機械の償却<人件費の削減 となるのは間違いなく、これを機に導入を進めようかなと思っている次第。きっと、こんな調子で、IT導入やAI導入なんかで、人が削れるところを削っていき、収益力をアップする機会になるのかもしれません。

    話変わって先日、宮崎市のエクステリア設計・施工会社、有限会社サンエクの代表取締役、白川社長の話を聞く機会がありました。ああいった建築業界も、構造的な問題を抱えている様子。

    1. 左官職人の減少

    2. 新築件数の減少

    いや、致命的ですね。業界自体が縮小していくことが目に見えて分かっている。そういった中、白川社長は、向こう20年、売上増の計画を立てられているとのこと。通常、職人仕事は、職人に外注するのが業界の常識とのこと。それを、左官をはじめとする職人を内製化することで、これから始まる職人の減少に対抗するといった戦略のようでした。他社は、職人が見つからず仕事を受けられない or 職人の外注単価が上がる → 儲けが減る のながれですかね。対して、サンエクさんは、内製化しているため、すぐに依頼にかかれるし、コミュニケーションが密に取れるため、良い仕事ができる。結果、受注増って感じのシミュレートであると理解しました。多分、職人不足のピンチを乗り切り、受注増というチャンスを掴むという戦略ですね。

    対して弊社。前述しました機械化、人手不足という、ピンチを、機械化に移行するというチャンスに変えるという戦略ですが、ここからが課題。機械化に移行したことで、弊社が受けるべきメリットというのは何かを明確にしなければなりません。

    1. その分価格を下げ、お客様に還元するのか。

    2. 待遇改善を行い、人材確保の起爆剤とするのか

    3. 設備投資に使い、さらなるコスト削減や、売上増に取り組むのか

    4. 私の懐にがっぽり入れるのか。

    どれに用いても自由。どうするかは経営者の裁量ですので、じっくり見極める必要があります。上の三点、どれも私にとってメリットです。上の4つのうちのどれかを実行できるチャンスを、機械化を推し進めることによってできるようになると解釈できそうです。従業員、お客様、取引先様、三者が最もメリットを享受できるのはどれなのか。私が起業する際考えたこと。それを実現すべく、かわさき屋にとって最良の選択肢を選べたらいいなーと感じます。

    話を最初に戻しまして、『日本再興計画』、この本、私の解釈では、これから人はいなくなるし、今までの価値観では上手くいかなくなるよ。だから、価値観を再考し、日本のこれからの予測から逃げずに、今からくるであろう日本の苦境を、逆にメリットにしていこうぜ!!って感じの内容でした。宮崎県の人口動態予測も非常に芳しくありません。それをふまえ、そして、それをプラスに変える、そんな戦略を、経営していく限りは考え続けなければならないと感じました。