• 大相撲名古屋場所雑感

    こんにちは。

    名古屋場所は予想記事を書き忘れていました かわさき屋店主 川崎です。

    さて、今場所の総括を。

    1. 御嶽海優勝

    三横綱+新大関栃ノ心が休場という、なんとも締まらない展開を見せた今場所。優勝したのはまさかの御嶽海。この力士が常に言われていたのがスタミナ不足。前半は星を上げるんですが、後半になってくると失速してくる。この力士、稽古場では弱く、本割に強い力士と言われています。そして、そこまで稽古をしない力士ともいわれています。今場所も、中日くらいまでは勝っていたんですが、『まぁ、いつも通り終盤失速するんじゃないの?』と思っていたら…。まぁ、厳しい相撲で勝ちまくる。終わってみたら、13勝と堂々の成績で初優勝。来場所11番勝てば大関の声も上がっている状況です。今場所は横綱+栃ノ心休場ということで、大関昇進の基準が厳しくなるとは思います。個人的には、二桁連続で上げて、しっかり大関とりしてほしいもの。来場所での昇進の可能性、私は3割くらいだと思っていますが、早くも来場所が楽しみです。

    2. 地殻変動

    御嶽海を中心に、次代の力士の活躍も多くみられました。

    大卒期待の力士、豊山が12勝、朝乃山や北勝富士が11番勝ったり、中卒たたき上げ期待の星、貴景勝、阿部咲が二桁。一度上に跳ね返された若手が、再度奮起してきた印象があります。特に、御嶽海は早速来場所大関とりですが、今場所上位総当たりで2度目の二桁を挙げた貴景勝、再度の上位挑戦に挑む阿武咲。この2人に注目です。現在、上位陣は大変不安定。3横綱はいつ引退してもおかしくないですし、カド番を繰り返す豪栄道も、来年大関にいるビジョンは正直見えない。となってくると、空いてくる横綱、大関の椅子を誰が奪うか。現在、頂点に一番近いのは栃ノ心だと思いますが、この人も30歳と、大概おっさん。若手で次の横綱をつかむ力士、誰になるか楽しみですね。それにしても、われらが宮崎の力士、琴恵光、残念な結果になりました。来場所腐らず奮起してもらって、九州場所、また幕内でみられるよう頑張ってもらいたいですね。

    3. 関取以外

    納谷・豊昇龍、頑張ってますねー。大鵬の孫と朝青龍の甥というサラブレッド。角界のサラブレッドといえば、代表的なのが若貴兄弟や、元大関栃東など、意外と二世三世で活躍している力士多いんですよね。柔道界でも、小川二世や斉藤二世が東京五輪の代表候補に名乗りを上げそうですし。最近、格闘界は2世がアツいですね。今後もこの二人、注目していきたいですね。

    というわけで、若手の台頭と、稀勢の里の復活を願いながら、秋場所まで待ちたいと思います。