• 大相撲夏場所総評

    こんにちは。
    楽しみなのに、なぜかストレスが溜まる15日間が終わりました かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、好角家から特に注目を集めた大相撲夏場所、今回の総評を3つに分けてお送りいたします。

    1. 稀勢の里綱とり失敗
    今場所一番の注目点でした稀勢の里の綱とり。惜しくも失敗に終わりました。但し、個人的には期待以上の出来だったと感じています。初日から白鵬と当たるまで13連勝。鶴竜戦ではふがいない相撲を見せたものの、敗戦した白鵬戦含め、非常に内容のある相撲だったと思います。プレッシャーがかかる場所で良い成績を出したことがない稀勢の里が、初めて結果をだした。これは、30歳を迎えて彼が大きく成長した証だと思います。ただ、白鵬の壁は大きかった(これに関しては後述)。来場所優勝で確実に横綱。14勝でも声がかかる可能性があるとの、審判部の見解みたいです。3場所連続13勝というのは、相当な実力がないと不可能。是非来場所は、優勝という結果を残してほしいものです。

    2. 白鵬優勝
    強かった。とにかく強かった。前半戦は、カチ上げ、ちょっとした変化などがありましたが、終盤、稀勢の里線以降の3日間は、往年の白鵬を彷彿とさせる、相手を迎え撃つ相撲で撃退。特に、13日目の稀勢の里戦。相手十分の左四つから動きの速さを活かして勝利。横綱戦も、相手にいいとこをとらせながらの熱戦で、終わってみれば全勝優勝。中盤戦までの相撲は、スタミナが落ちてきているのを意識した、省エネだったのかもと思います。34歳で全勝優勝した千代の富士が、年6場所制以降の最年長全勝優勝記録だと思いますが、それを塗り替えるのも不可能では無いような気がしてきました。

    3. その他
    その他横綱大関陣は、概ね悪くなかったかなーと思います。照ノ富士以外は。照ノ富士、来場所大関陥落の可能性、非常に高いと思います。いっそのこと、来場所休場してけがを完治させ、再来場所以降の捲土重来を期待したほうがよいのではと思います。琴勇輝はもう少し頑張ってほしかった。やはり上位陣。概ねきっちり対策している感がありました。狙われる立場になった自覚を持って、より一層の精進を。そして、近いうちの大関昇進を期待したですね。その他、十両以下で動きが。新入幕の佐藤・宇良がなかなかの成績。幕下陥落した阿武咲も、7戦全勝で十両復帰が確実視されていますし、若手の成長に期待したいところですね。

    稀勢の里に関して、13勝5回、12勝2回で優勝したことの無い力士、過去にいないんですよね。ただ、稀勢の里は14勝以上が0。来場所は14勝以上上げて、優勝を手土産に横綱昇進、期待したいですね。