• 大相撲大阪場所総括

    こんにちは

    花粉症に苦しむかわさき屋店主 川崎です。

    今場所は相撲史に残る場所でした。というわけで、今場所の大相撲を総括です。

    1. 稀勢の里優勝

    千秋楽の二番は、間違いなく、大相撲史を振り返るうえで、重要な取り組みになりました。満身創痍の稀勢の里が、かつての勢いを取り戻した照ノ富士を一蹴。いやー。貴乃花対武蔵丸の伝説の一番を思い出しましたね。ただ、振り返ると、この一番、実は伏線があったのではと。前日の照ノ富士-琴奨菊戦。照ノ富士が琴奨菊を変化で破った一番。実はよく見ると、ひざのサポーターが、前日までより大きいものに変わっています。報道によると、ひざに水が溜まっていたとの事実も。実はあの一番、満身創痍の稀勢の里 対 満身創痍の照ノ富士の一番だったんじゃないかと。膝が悪かったがために、稀勢の里の土俵際の技を食らってしまう結末になったというのが私の見方です。しかし、今場所の稀勢の里の土俵際、恐ろしく強かったですね。

    2. 大関候補の明暗

    場所前に予想していた、時期大関候補の高安 正代 御嶽海。高安は、終盤の三連敗があったものの、初日からの十連勝などがあり12勝。先場所11番勝っているので、今までを踏襲すると、来場所10番勝てば大関でしょうね。御嶽海は、上位に歯が立たず一勝もできませんでした。しかし、下位には一番も落とさず9勝。正代は、研究されてしまったのか4勝どまり。高安はよほど調整を間違えなければ大関になれるでしょう。稽古相手の稀勢の里が怪我なのが気にかかりますが、ここは是非出稽古に出て、本場所を迎えてほしいところ。正代は、あの胸からあたる立ち合いをどうにかしないと難しい気がします。御嶽海は、近いうちに完成しそうな気がします。今年いっぱい様子を見てみたいですね。

    3. 期待の若手の台頭。

    貴景勝が、20歳にして初の三賞受賞。来場所は、貴景勝の中学時代からのライバル、阿武咲も新入幕。そして、北の富士勝昭氏も注目の19歳、貴源治が新十両。すぐに横綱大関を嘱望できるほどではないにしろ、将来が楽しみな素材です。

    4. 世代交代

    白鵬が途中休場、日馬富士・鶴竜がともに10勝と、モンゴル三横綱全滅。照ノ富士は13勝を挙げたものの、膝に不安が残る状況。豪栄道はお話にならないレベル。琴奨菊は、残念ながら大関復帰ならず。照ノ富士以外はみな三十歳オーバー。あと三年もすれば、今の横綱大関、残っているのは照ノ富士だけという状況もありうるかと。さらに、次期大関最有力の高安も27歳。10年前の白鵬や稀勢の里のような、時代を背負うような大物が現れていないのが少し不安です。本来は、そのポジションに照ノ富士・逸ノ城がはまっている予定でしたが、前者は怪我。後者は稽古不足による伸び悩み。白鵬や貴乃花クラスまでは望みませんが、23歳くらいまでに大関になるような力士が出てきてほしいです。

    以上。相撲ロスを感じながら、来場所を待ちたいと思います!!