• 平成29年大相撲秋場所雑感

    こんにちは。

    スポーツの秋、運動会の秋 かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、昨日千秋楽を迎えました大相撲秋場所、三横綱二大関が休場と、非常にさみしい場所になってしまいました。だからこそ、若手の台頭が期待されましたが…、ということで、以下雑感。

    1. 日馬富士優勝

    さて、序盤に3連敗。トータルで4つの金星を配給いたしました横綱日馬富士。弱きを助け、強きを挫く、まさに強い男の見本のようなこの力士。役力士には無敗という結果に終わりました。それにしても、千秋楽の豪栄道戦は痺れましたね。大関豪栄道をものともせず、圧巻の横綱相撲。優勝決定戦に至っては電車道で勝負を決める、会心の相撲でした。しかし、11勝での優勝というのは、正直いただけない。高安、照ノ富士が休場した中で、3敗が優勝ラインと思っていたんですが、上位も平幕も転ぶ転ぶ。終わってみれば、史上まれにみる低レベルな成績での優勝。上位が軒並み休場なんだから、13勝が一人ぐらいいてもいいんじゃないかなと思ったのは私だけではないはず。

    2. 期待の若手について。

    以前から挙げている期待の若手。徐々に差が開いてきたかなと。特に今場所、横綱大関が大量に休んでせいで、幕内中位以上が三役と当たるという異常事態。そんな中、勝ち越したのが御嶽海 阿武咲、貴景勝の3力士。御嶽海は、余り状態良くなかったようですが、それでも勝ち越せたのは地力がついてきた証拠。阿武咲は、初の上位挑戦で二桁。入幕から3場所連続での二けたは史上初。今場所小結二人が負け越したため、席が丸々空く予定。琴奨菊ともう一人、阿武咲が座るのはほぼ確定でしょう。貴景勝も頑張りましたね。殊勲賞受賞の9勝は立派。前回、上位総当たりで4勝しか挙げれなかったことを振り返ると、成長が感じられますね。欠場の3横綱が、次回は万全の状態で出てくるはず。そこで、この二人がどれだけの星を上げることができるか楽しみですね。逆に、北勝富士は、上位に対策を立てられた感があります。差しを覚えてほしい気がします。正代は、いい加減胸から立つ立ち合いをどうにかしないと、上位には通用しないでしょうね。輝は全くダメですね。正直、今場所の状況であれば、12勝くらいする力士、一人くらいいるだろうと思っていたのですが…。それだけに、頑張ってはいましたが、御嶽海と阿武咲、もう少し星を伸ばしてほしかったですね。

    3. その他

    阿炎が十両優勝。一時期期待を寄せていましたが、スランプから幕下転落。2年近い幕下暮らしを経て、今回10勝での十両優勝。軽量力士ですが、師匠の元関脇寺尾ゆずりで動きがよく、くせ者として上位で活躍できる可能性がある逸材だと思っています。再入幕を果たした貴源治とともに、早く上に行ってほしい力士ですね。

    以上。あと一年くらいかけて、横綱大関の顔ぶれが大きく変わりそうな予感を感じながら、来場所を待ちたいとおもいます。