• 平成29年度切干大根の作柄について

    こんにちは

    宮崎は桜が散り始めています かわさき屋店主 川﨑です。

    3月、そして、平成29年度も本日で終了。明日から新しい年度のスタートです。新社会人の皆様も、明日から社会人デビューということで緊張しているんじゃないでしょうか。ちなみに、新社会人を迎える側も、結構緊張しますよね。

    さて、表題の件ですが、平成26年度から続く切干大根の不作。10㌃当たりの収穫が、ここ三年、平年の7割程度しか取れていない年が続きました。大根の生育時期の天候不良や、乾燥させる時期の天候が悪かったりと、切干大根にとって試練の年が続いていました。そんな中、今年はどうだったかというと、過去三年がかわいく見えるほど不作だったと感じています。

    まず、9月に大きな被害を生んだ台風が宮崎に上陸。これはそこまで問題ありませんでした。若干苗が流れたものの、まき直しをする生産者も多く、十分リカバリできるであろうというのが全体としての見解でした。潮目が変わったのが10月。この時期にも大きな台風が上陸しました。流石に、この時期の災害はちょっとリカバリききません。さらに、11月が今年は非常に寒かった。もし、暖かかったら、10月蒔きの大根が大きくなるのですが、生育がストップしたまま12月に突入。

    大根が小さい&12月・1月の気候が、寒くてよい風が吹いていたこともあり、かなり速いペースで切干大根の加工が終わっていきました。2月の終了を待たずに、すべての大根の加工が終わるかと思っていたのですが、2月中旬から悪天候。雨が続き、切干大根にできない大根が畑に残ったまま、シーズン終了。

    というのが、平成29年度の切干大根シーズンだったと総括しています。結果として、平年の5割程度の収穫量だったのではないかと予想しています。価格については、切干大根の生産地域や、各加工業者の事情が絡みますので、コメントは差し控えたいと思います。

    ただ、クオリティは非常に高いと思います。12月・1月が非常に寒く、乾いた西風がよくふいたので、抜群の乾燥状態のものを、かなりの量仕入れることができました。皆様の手元にお届けする切干大根、昨年に引き続き、素晴らしいものをお届けできそうです。

    今年も、消費者の皆様に喜ばれる商品をお届けできるよう、また、お取り扱いいただいている店舗様、業者様に、安心してお取り扱いいただけるよう、全力で取り組んでまいります。引き続き、かわさき屋の商品をご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。