• 供給側と需要側のミスマッチについて

    今日のエントリーはちと愚痴っぽくなってしまいますが。

    当社は、切干大根を卸さんを通じてスーパーに販売していますが、当社のお客様がおっしゃることは、皆様一様に『おたくの切干は白い?』です。なぜか。消費者の皆様が、白い切干大根をお求めになるからです。 切干大根の色は、天候に大きく左右されます。1日雨を挟んでしまうと、少し茶色がかかってしまします。じゃあ、味が落ちるかといえば、そんなことは全くありません。上手な農家さんの茶色い切干と、下手な農家さんの白い切干であれば、断然前者の切干が尾石です。じゃあ、売れるのはどちらか。断然後者の切干大根です。

    これから書くお話は、農家さんから聞いた話なので、実話かどうかわかりませんが。

    生産者直売所での落とし穴は、、きれいで安い野菜だそうです。こういうものは、趣味半分で作っている生産者が、本来その作物に使用してはいけない農薬などを大量に散布して作っている場合があるからだそうです(もちろんすべての農家さんがそうではありません)。そういう野菜は、直売所で飛ぶように売れるそうです。だから、その農家さんは、直売所ではあえて形が悪いもの、色が悪いものを選ぶそうです。そういうのは、商売でやっている農家さんが、生産段階ででたB品を置いている場合が多いからだそうです。

    当然、供給側としては、白くておいしい切干大根を提供する義務があります。ただし、そういう商品だけ販売していると、生産者にしわ寄せがきてしまいます。もう少し、食べ物の見てくれに関して寛容な世の中になればいいのになー。