• 地域の発展って何なんでしょうかね

    こんにちは

    風の強い寒い日が、嬉しいようなしんどいような かわさき屋店主 川﨑です。

    今回は、FBの個人投稿で、ちょっと反応が良かった書き込みについて、掘り下げて記事にしてみたいと思います。内容としては、宮崎市長の戸敷氏が、自分の実績として企業誘致をあげたことに対して、もっと地元の企業が頑張ったほうが安定した発展につながるんじゃないの?的な内容でした。

    リーマンショックに端を発した不況で、宮崎も例外なくかなりの打撃を受けました。具体的には、円高に端を発する大企業の工場撤退です。大企業の下請けをやっていた会社や、撤退した工場で働いていた従業員など、非常に多くの方々が苦境に立たされたと記憶しています。弊社の設立は2012年なので、幸か不幸か、人材確保には苦労しなかった記憶があります。

    さて、記録的な求人倍率で、好景気といわれる昨今。宮崎には再び大手企業の工場が誘致され、地元企業が出せない好条件で地元の雇用を生み出してくれています。幸いかわさき屋、5年間でだいぶ成長することができました。そうなってくると、人手不足の影響をもろに被ることになってしまっていいます。残念ながらかわさき屋、大企業と同じような条件で雇用するほどの体力はございません。まだ、求職者に選んでいただけるような会社になっていないのが現状です。新卒の皆さんも、条件の良い大企業の工場や、県外の条件の良い会社に就職する選択をされているようです。

    しかし、このような状況、宮崎の会社は甘んじて受け入れてよいわけがございません。

    この好景気に、この人材不足の時代に、求職者の皆様に選んでいただける会社づくり、実行するチャンスと捉えたいです。給与や福利厚生は、頑張っても大企業には敵いません(最大限努力するのは当然ですが)。けれども、イケてる感っていうのを出していけば、若い方にも選んでいただけるのではないかなと感じています。

    高千野にあるまろうど酒造さんなんかは、従業員さん、皆非常に若いです。田舎な高千穂の街中から、さらに30分くらい車を走らせた、本当に何もない、消滅してしまう危機に瀕している集落に会社があります。限界集落消滅の危機に、何とか地域を再興したいという思いが、若者の心を打ち、皆さん、非常に生き生きと頑張っていらっしゃいます。他にも、九州の食材を世界に発信している、九州パンケーキでおなじみの一平さんなんかは、ムカサハブという取り組みで、地域貢献にも力を入れていらっしゃると感じます。

    こういった企業が、若者の受け皿になることで、若年層の流出を防ぐことになるんじゃないかなと思います。

    私どもかわさき屋も、今年はちょっと色々な取り組みを行う予定です。自社だけが発展するんじゃなくて、他社も一緒に発展していけるような、そんな取り組みをやっていきたいと考えています。そういった活動が、先ほど申し上げました『イケてる感』に繋がり、若者が輝けると感じてもらえるようになりたい。そして実際に、かわさき屋で輝き、一緒に宮崎や綾町を発展させていけるようになれれば、弊社の存在意義っていうものが見えてくるのかなと感じています。

    好況は永遠に続きません。不況になれば、再び工場の撤退などが起こり、地元にも再び打撃が来ないとも限りません。もし、そんな時に、発展した魅力ある地元企業が沢山あれば、宮崎は安定して発展していけるんじゃないかなと思います。実はフードビジネス、不況に強い業態です。そして、地元にもたらす波及効果もなかなか大きい業態です。私たちが発展していくことが、宮崎の安定的な発展につながっていくと信じて、より魅力ある企業に成長していきたいなと思います。