2018年01月23日
こんにちは
関東は大雪で大変そうですね かわさき屋店主 川﨑です。
さて、相撲のことをいつも語る当ブログとしても、一連の不祥事の話題、避けて通るわけにはいきませんね。純粋に相撲だけが注目されればよいのですが、刑事事件を二つも起こしてしまうと、流石にそうはいきません。昨日起こった事件も合わせて、三件の不祥事。個人的に重大だと思う件から、考えを書き記したいと思います。
1. 日馬富士による貴ノ岩暴行事件と、その処分について
この件、個人のFBでは考察を述べたのですが、最も問題なのは、相撲協会のガバナンスだと思います。同じ罪には同じ罰を、というのが、不祥事処分の大原則ではないでしょうか。今回の暴行事件、協会に対する報告義務違反で処罰されたのは、貴乃花親方のみ。現場にいた白鵬・鶴竜両横綱、処罰の理由は、暴行を止めなかったことによるものでした。力士も親方も協会員。当然、同じ規定が適用されるべきです。方や、現場にいたのにお咎めなし。方や、降格という、三番目に思い処罰。体面上、協会への協力拒否と合わせた処罰ですが、どう考えたって邪魔な貴乃花親方排除のためとみられても仕方ないです。何より、今回の混乱の責任を取るべき八角理事長、3か月の減棒だけ。二人の理事解任という大不祥事を起こしながら、この罰則はありえない。仮に、次の理事長に再任されるようなことがあれば、相撲協会、衰退の道は免れないでしょう。そして、評議会の池坊議長、余りに中立とは程遠いと感じるのは私だけでしょうか。
2. 大砂嵐の無免許運転疑惑
こちらの件、まだ捜査情報が出そろっていないので、論評が難しいです。仮に報道通り、無免許運転をしていたのであれば、個人の責任は重く問われるべきだと思います。ただ、やはりこの件は、場所後の捜査終了後まで保留にしたいと思います。
3. 白鵬の土俵態度の問題
白鵬の相撲界への貢献、過去の大横綱と比較しても、非常に大きいと思います。若手育成のための『白鵬杯』の主催で、元優勝力士の阿武咲が現在大活躍しているというのは、非常にわかりやすい功績。その他にも、どん底だった相撲界を支えたのは、間違いなくこの大横綱です。正直、相撲内容に関しては、問題ないと思っています。白鵬の衰えは、2年前には顕著に出ていました。その衰えをカバーするための、苦肉の策が大当たりしたというのが私の見解です。なりふり構わず勝ちに行くか、潔く引退するか、後者を選べというのは、なかなか厳しい選択じゃないでしょうか。しかし、土俵下の態度はちょっと目に余ります。先場所の優勝インタビュー、巡業部長を名指しで非難というのは、力士としてあるまじき態度です。強ければ強いだけ、謙虚にいかないと、組織が成り立たなくなるんじゃないかと思います。
最後に、これら一連のながれ、協会のガバナンスが機能していないことが起因していると思っています。私個人といたしましても、小さいながらも組織のトップとして、社員と会社を預かってる身として、他山の石としてまいりたいと思います。