• 大相撲秋場所総括

    こんにちは。

    暑さ寒さも彼岸までを超実感してます かわさき屋店主 川崎です。

    さて、日曜日に千秋楽を迎えた大相撲。現在、貴乃花親方の一件でごたごたしていますが、場所の総括をとりあえず。

    1. 優勝争いと上位陣

    横綱白鵬、万全の15戦全勝優勝。前半はもたつく相撲もありましたが、それも含めていつもの白鵬。この力士、いいときは千秋楽に向けてどんどんギアが上がっていくんですよね。実際、横綱大関戦、まさに万全の相撲の連続でしたね。但し、立ち合いが合わない相撲が多かった。白鵬、ちょっと不安があるとき、立ち合い合わないんですよねー。まぁ、この力士も33歳、そんなこんなで調整しながら、これからボチボチ相撲とっていくんじゃないでしょうか。そのほかの横綱大関、白鵬についていけずに不甲斐ない…。とは今場所は言いません。横綱大関皆勤って何場所ぶりでしょうかね。しかも、栃ノ心除いて全員2桁勝利。星の潰しあいのせいで白鵬の独走を許してしまいましたが、今回は全員に合格点をやってもいいんじゃないでしょうか。

    2. 稀勢の里

    今場所最大の焦点は、稀勢の里の進退と御嶽海の大関昇進だったんじゃないかと思います。正直、稀勢の里アウト、御嶽海大関の可能性のほうが高かったと思うんですが、結果は真逆でしたね。稀勢の里、前半は全くダメでしたね。何がダメかって、得意の左差し右上手になっても勝ち切れず、相手の逆襲を許していたところです。ただ、後半は立ち直ってましたね。逸ノ城戦のような無様な相撲もありましたが、三役以上と8戦やって4-4。特に、横綱大関に星を上げれたのは評価に値すると思います。ただ、今回は復帰場所ということで及第点ですが、来場所以降は優勝争いに絡むことが必須。何はともあれ、来場所以降も稀勢の里を見ることができてうれしい限りです。

    3. 御嶽海

    そして対照的に結果を残せなかったのは御嶽海。今場所の御嶽海、先場所の好調はどこへやらって見方されていますが、何のことない、先場所含めていつもの御嶽海でしたね。この御嶽海という力士、上に弱くて下に強い、まさにスネ夫の様な力士。優勝した先場所も、大関二人に完敗でした。今場所も横綱大関戦、終わってみれば六戦中1-5。せめて3-3位で乗り切らないと大関の資格無しでしょう。原因は私が思うに稽古不足。私は古い考え方を持っていて、やはり質を担保するのは量であると思っています。御嶽海は質の高い稽古を一定量やればよいという考え方のようですが、そのやり方が行き詰っているんじゃないでしょうか。

    4. 若手力士

    今場所、史上初の三賞受賞者無しという事態からわかる通り、若手がイマイチでしたね。関脇以上が全員勝ち越しと、上位陣が好調だったため、幕内上位の勝ち越しは2人だけでした。それにしても、二桁勝ったのが4人だけというのは寂しい。そんな中、渦中の貴乃花部屋の貴景勝、貴ノ岩が頑張っていましたね。こんな感じで貴乃花、弟子の育成結構上手なんですよ。このまま貴乃花親方が指導すれば、貴景勝、来年くらいには大関上がる可能性あると思いますよ。協会は、貴乃花親方を全力で引き留めるべきです。

    以上。あと、記事の中でちょっと触れましたが、貴乃花親方の処遇が来場所までの焦点でしょうね。全容がわからないので何とも言えませんが、相撲界の大功労者ですよ。こんな感じで辞めさせるなんてこと、あってはいけないでしょう。互いにどういった行き違いがあったかはわかりませんが、私は相撲協会側が折れるべきだと思います。一門所属しなかったら廃業とか、貴乃花狙い撃ちじゃないですか。これで引き留めることができなかったら、相撲界のイメージダウンは避けられません。是非とも残ってほしいと思いつつ、来場所を楽しみに待ちたいと思います。