• 大相撲秋場所雑感

    こんにちは

    リアルタイムで蚊と戦っています かわさき屋店主 川崎です。

    さて、今年の秋場所、色々と節目の場所になった気がします。私が気になった点をいくつかピックアップ。

    1. 2横綱休場

    日馬富士は兎も角として、白鵬の休場は驚きです。何年ぶりの休場ですかね、白鵬のいない場所というのは、とかく記憶にない。今朝の新聞で、故障個所は足だけでなく、全身がちとおかしいとのコメントを残していました。史上最強の呼び声高い横綱も、いよいよ衰えが始まったかなと思います。併せて日馬富士。来場所復帰予定みたいですが、正直厳しいと思います。現在最も勢いのある伊勢ケ浜部屋。長きにわたり部屋を引っ張ってきた日馬富士もそろそろ…。

    2. 照ノ富士

    優勝こそ鶴竜に明け渡しましたが、今場所の主役は照ノ富士でした。稀勢の里に敗れた一番まではまさに圧倒的な力を見せつけていました。残念ながら怪我に悩まされましたが、大関に昇進したばかりの白鵬を彷彿とさせる、圧倒的な相撲を見せてくれていました。来場所全勝優勝すれば横綱との声も上がっています。厳しい状況ではありますが、今まで予想を上回る成長を見せ続けてくれた照ノ富士。今回も期待していいんじゃないかと思います。貴乃花→朝青竜→白鵬と続いた大横綱の系譜、次に来るのは照ノ富士になりそう。

    3. 鶴竜と稀勢の里

    実力がさほど変わらない二人。優勝できたものとできなかったものの差は何か。やはり、優勝に対する執念だと思います。馬鹿正直に、足りない実力で受けて立つ相撲を取り続ける稀勢の里。琴奨菊・隠岐ノ海の二番は驕りからくる取りこぼしでした。幸運にも碧山戦では勝を拾ったものの、ここ一番でやはり勝ちきれませんでした。対する鶴竜。横綱なのに変化する相撲が二番。決して褒められたものではないですが、やはり優勝への執念を感じました。体のない横綱はやはりここまでやる必要があるのでしょう。特に稀勢の里との一番。何が何でも勝ってやるという気迫が、あのような相撲を取らせたのだと思います。

    以上。なんとなくではありますが、来年一年間かけて、角界の主役が交代するような気がします。朝青竜から白鵬へ変わったときのように、白鵬から照ノ富士へバトンタッチされるんじゃないでしょうか。願わくば、次のバトンを受け取る力士が、日本出身力士であればよいなと思いつつ、九州場所を楽しみに待ちたいと思います。