2015年05月20日
こんにちは。
選挙はエンターテイメントですね。 かわさき屋店主 川崎です。
さて、先日行われました大阪都構想の賛否を問う住民投票、反対票がわずかに賛成票を上回り、どうやら現状維持で収束しそうです。良くも悪くも橋本知事、大きな影響力を持った政治家だっただけに、今後の大阪、どう変わるか注目だと思います。
また、今回の結果、いろんなベクトルから意見が出ていますが、特に『シルバーデモクラシー』といった言葉に注目が集まっています。年代ごと、性別ごとに賛否をまとめた結果、反対票が多かったのは50代女性と70代以上の男女。その他全性別・前年代で賛成が多かったにもかかわらず、結果は反対。これからの日本の民主主義は、老人世代の票がすべてを左右するようになりそうである、若年層・子育て政策よりも、高齢者対策に予算を組んだほうが票になる。という論調です。
これらについて私が思う点は2点。
まず一点、若年層の投票意識の低さ。なんだかんだで、全年代、投票率が同じなうえで賛否比率が一緒だったら、間違いなく賛成の結果が生まれていたと思います。じゃあなぜ若年層の投票意識が低いのか。投票しても変わらないからとか、政治がよく解らないからなどという話を聞きますが、要するに自分の生活と政治がリンクしている実感がないからそういうことがいえるんじゃないかなと。まぁ、今も昔も若年層はそうなのかもしれませんが。
そしてもう一点。シルバーデモクラシーに失望した若手が、国外流出する可能性が高まるという点。現に、30~40台の若手経営者やジャーナリストのブログなどでちらほらこういった意見も見られます。バイタリティがある、30~40代の実業家・起業家などの、本来日本に活力をもたらしてくれる層が、最も外に出ていきやすいような気がします。
大阪都構想が否決された結果を受け、維新の党以外の各政党は、府改革の効果的な施策を出すことができなければ日本没落のきっかけを生み出してしまうことを頭に入れて今後取り組んでいただきたいと思います。