• 平成30年 大相撲夏場所総括

    こんにちは

    宮崎は梅雨到来です かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、昨日まで出張に出ていたため更新できなかった大相撲総括。色々ありましたが、以下、私なりの感想です。

    1. 栃ノ心

    栃ノ心大関昇進、素晴らしかったですね。何というか、相撲が力強い。白鵬をがっぷり四つで寄り切った相撲なんかも、栃ノ心の成長を感じた相撲でした。千秋楽まで優勝争いを横綱鶴竜と繰り広げ、場所を大いに盛り上げてくれました。直近さん場所の勝ち星が37勝ですので、文句なしで大関昇進ですね。若い時、力強さとスケールの大きさで、将来の大関の声がかかっていた力士でした。しかし、ひざに大きなけがを負い、小結まで経験しておきながら一時期幕下まで陥落。そこから番付を上げていき、なんと大関昇進。しかし、最近の大相撲、30過ぎて花開く力士、増えてきてますよね。栃ノ心も初優勝の先々場所で一気に花開いた感じ。これからもこの流れ、続いていくかもしれませんね。

    2. 横綱

    優勝を決めた鶴竜、初の二連覇という結果は正直意外でした。怪我を治し、本来の相撲に近づいてきている気がします。31歳という年齢と、怪我続きという状況を鑑みると、正直、もう引退かなと思っていました。鶴竜もここにきて復調の兆しを見せていますので、栃ノ心のごとく、30過ぎてもまだまだ元気なところをこれからも見せてくれるかな。白鵬は、休場明けの横綱としては合格点の成績でしたね、エルボーと揶揄されるカチ上げを封印して、2桁の勝ち星を上げられたのは立派です。全盛期のような、立ち合いで前まわしを取る相撲も見られましたし。ただ、やはり衰えは隠せない。これからどうごまかしながら相撲を取り続けていくか、白鵬の相撲も注目ですね。そして全休の稀勢の里。もう崖っぷちです。私は来場所の休場は許されないと思っています。来場所出場で二けた勝利が続ける最低条件です。正直厳しいでしょうが、是非とも頑張ってもらいたいもの。

    3. 若手力士

    阿炎、初の上位総当たりで惜しくも負け越しましたね。しかし、白鵬・豪栄道から白星を挙げたのは立派。激しい相撲で土俵を沸かせましたが、勝ち越せなかったのは正直実力不足でしょう。もう少し体を大きくして、突き押しの威力を上げていけば、師匠みたいに三役定着、もしくはそれ以上も望めるかも。他にも阿武咲、12勝で十両優勝、貴景勝、幕内で二桁勝利。本来の実力だと、もう二番くらいは勝てる量力士ですが、怪我明けでこの成績は十分でしょう。貴景勝はたぶん上位総当たりの番付に行くと思いますが、三度目の正直で、上位定着してほしいものです。御嶽海、逸ノ城、正代は、勝ち越しはしたものの物足りない成績。特に御嶽海。毎度毎度の終盤のスタミナ切れ。そこを克服しないと大関とりは厳しいでしょうね。

    4. おまけ

    宮崎出身の十両、琴恵光関、西十両二枚目で11勝と立派な成績でした。千秋楽、星を落として優勝はなりませんでしたが、最後まで十両の優勝争いをしてくれたのは、郷土力士を応援する見としても非常に嬉しかったです。来場所、宮崎出身力士として44年ぶりの幕内力士が誕生…、のはずなんですが、正直微妙なところ。いや、琴恵光関の成績、十分すぎるんですよ。ただ、陥落確実な力士、一人しかいないんですよね。西の16枚目、安美錦関は4勝なので陥落でしょう。あとは、14枚目の豪風関・13枚目の石浦関が6勝と、ギリギリのこれそうな数字。11枚目の大奄美関も4勝と、本当にギリギリのところ。筆頭で優勝の阿武咲関の昇進は確定として、あと、枠が一つ要る状況。発表当日まで予断を許さない感じがしますね。

    といったところで、今場所は以上。また来場所を楽しみにしたいと思います!!