2018年02月22日
こんにちは
読書は大切だなと感じます かわさき屋店主 川﨑です。
先日、スーパーマーケットトレードショーに行った際、一日視察の日程を設けました。東京の高品質スーパーを数店舗回り、東京の市場傾向や、新商品開発のアイデアのための情報収集など、非常に有意義な時間を過ごすことができました。その中で、帰りの飛行機で読むために、書店で購入した書籍がこちら。
https://goo.gl/hQ4x7f
私、ビールをはじめとしたお酒が大好きなんですよ。ビールの中でも、エールは香りがよく、ちょっと特別な時に、このよなよなエール、飲んだりするんですよね。その、よなよなエール製造メーカー、ヤッホーブルーイングの会社運営のお話です。ビジネス図書に分類される本だと思うんですが、読みやすく、おススメの一冊です。
その中で、とても関心というか、見習いたい点がありました。個人的な解釈ですが、会社の方針というのは、みんなに理解してもらわないといけない。そして、それに共感してくれる人たちと仕事をすれば、会社がチームになり、一丸となって困難に立ち向かえる。そういった内容だったと感じました。
会社方針がユニークで、一丸となって業務に取り組んでいる印象がある会社。でも、それを作り上げるためには、並々ならぬ努力があった。かわさき屋、まだ6年目と、まだまだお子様みたいな年の会社です。でも、これから、『これがかわさき屋だよね』といわれるような、個性のある会社に育てていければと感じました。
2018年02月03日
こんにちは
風の強い寒い日が、嬉しいようなしんどいような かわさき屋店主 川﨑です。
今回は、FBの個人投稿で、ちょっと反応が良かった書き込みについて、掘り下げて記事にしてみたいと思います。内容としては、宮崎市長の戸敷氏が、自分の実績として企業誘致をあげたことに対して、もっと地元の企業が頑張ったほうが安定した発展につながるんじゃないの?的な内容でした。
リーマンショックに端を発した不況で、宮崎も例外なくかなりの打撃を受けました。具体的には、円高に端を発する大企業の工場撤退です。大企業の下請けをやっていた会社や、撤退した工場で働いていた従業員など、非常に多くの方々が苦境に立たされたと記憶しています。弊社の設立は2012年なので、幸か不幸か、人材確保には苦労しなかった記憶があります。
さて、記録的な求人倍率で、好景気といわれる昨今。宮崎には再び大手企業の工場が誘致され、地元企業が出せない好条件で地元の雇用を生み出してくれています。幸いかわさき屋、5年間でだいぶ成長することができました。そうなってくると、人手不足の影響をもろに被ることになってしまっていいます。残念ながらかわさき屋、大企業と同じような条件で雇用するほどの体力はございません。まだ、求職者に選んでいただけるような会社になっていないのが現状です。新卒の皆さんも、条件の良い大企業の工場や、県外の条件の良い会社に就職する選択をされているようです。
しかし、このような状況、宮崎の会社は甘んじて受け入れてよいわけがございません。
この好景気に、この人材不足の時代に、求職者の皆様に選んでいただける会社づくり、実行するチャンスと捉えたいです。給与や福利厚生は、頑張っても大企業には敵いません(最大限努力するのは当然ですが)。けれども、イケてる感っていうのを出していけば、若い方にも選んでいただけるのではないかなと感じています。
高千野にあるまろうど酒造さんなんかは、従業員さん、皆非常に若いです。田舎な高千穂の街中から、さらに30分くらい車を走らせた、本当に何もない、消滅してしまう危機に瀕している集落に会社があります。限界集落消滅の危機に、何とか地域を再興したいという思いが、若者の心を打ち、皆さん、非常に生き生きと頑張っていらっしゃいます。他にも、九州の食材を世界に発信している、九州パンケーキでおなじみの一平さんなんかは、ムカサハブという取り組みで、地域貢献にも力を入れていらっしゃると感じます。
こういった企業が、若者の受け皿になることで、若年層の流出を防ぐことになるんじゃないかなと思います。
私どもかわさき屋も、今年はちょっと色々な取り組みを行う予定です。自社だけが発展するんじゃなくて、他社も一緒に発展していけるような、そんな取り組みをやっていきたいと考えています。そういった活動が、先ほど申し上げました『イケてる感』に繋がり、若者が輝けると感じてもらえるようになりたい。そして実際に、かわさき屋で輝き、一緒に宮崎や綾町を発展させていけるようになれれば、弊社の存在意義っていうものが見えてくるのかなと感じています。
好況は永遠に続きません。不況になれば、再び工場の撤退などが起こり、地元にも再び打撃が来ないとも限りません。もし、そんな時に、発展した魅力ある地元企業が沢山あれば、宮崎は安定して発展していけるんじゃないかなと思います。実はフードビジネス、不況に強い業態です。そして、地元にもたらす波及効果もなかなか大きい業態です。私たちが発展していくことが、宮崎の安定的な発展につながっていくと信じて、より魅力ある企業に成長していきたいなと思います。
2017年05月16日
ちは
小さいころの夢の一つに先生がありました かわさき屋店主 川崎です。
さて、今回、宮崎市清武町加納にあります、加納地区交流センター様のご厚意で、乾物に関する講座を開かせていただきました。題して、『乾物の魅力』!!宮崎県は乾物の産地です。そこで、わたくし川崎、皆様に、乾物の魅力と新しい食べ方をご提案させていただきました。私の専門は、もちろん切り干し大根ですが、宮崎のもう一つの主力乾物、ほししいたけ。他にも、お隣鹿児島の鰹節や、自社のきくらげ、にんにくなど、幅広い乾物について、勉強しなおし、皆様に説明させていただきました。皆様に興味深く聞いていただき、再度勉強をした買いがありました。!!
そのあとは、皆様で実際に調理。COOKPADでご紹介させていただいている、かわさき屋自慢のレシピを、皆様に作っていただきました。作ったレシピは、
の3つでした。簡単にできる、でも、普段作ることがない乾物料理をコンセプトに、皆様に作っていただきました。料理を教える経験がなく、正直手際が悪かったのですが、皆様からは喜びの声を聴くことができました。やはり、『いままでは煮物、せいぜいサラダや和え物くらいしか作ったことがなかった』『こんな料理があるなんて』など、狙い通りの反応をいただけたのは嬉しかったですね。
今回を機に、皆様に乾物魅力を知っていただけるよう、頑張っていきたいと思います!!
2017年04月27日
こんにちは
タイトルがなんだか専門家っぽくてかっこいい気が かわさき屋店主 川崎です。
さて、前回、ポテトチップの件で記事を更新いたしました。今回の記事で、少なからず疑問に思った方もいらっしゃると思う点が一つ。『何故、不作なのにポテチ値上げをしないの?』って思いませんでした?実は、加工品の業界ではよくある話です。通常、不作だと価格が上がります。例えば去年末の白菜なんかその典型例ですね。切干大根も当然そうですし、最近話題になっているのは、ノリが高級品になる!?というニュースもあります。一方、為替の影響で価格が上下することはありますが、カゴメのケチャップが、豊作・不作で価格が変わるとかいう話は聞いたことないですし、芋焼酎なんかもそうですね。
さて、この差って何なんでしょうか。
例えば、焼酎原料用の甘藷、一般的には『コガネセンガン』という品種が使用されます。この甘藷、正直おいしくありません、非常にほくほくしていますが、甘さ控えめな品種です。というわけで、焼酎以外の使い道があまりないんですね。大体、焼酎メーカーとの契約で、植え付けの時期には価格が決定して、市場流通というのはほとんど0です。対して、切干大根なんかは、使用用途が幅広く、いろいろな使い方ができます。そういった点が、取引価格が安定するか否かの一つの要因になるんじゃないかと思います。
ただ、ポテトチップ用のジャガイモについては正直理由がわかりません。じゃがいもは、どちらかというと切干大根のように、幅広い用途で使用できるはず。そうなると、当然相場も上がってくると思うんですが…。
まぁ、いろんな視点から価格を考察していくことも、なかなか面白いと思います。
2017年04月13日
こんにちは
私は断然うすしお派 かわさき屋店主 川崎です。
さて、昨今ニュースになっていますポテトチップスの販売中止。昨年の台風による、じゃがいもの不作が原因のようです。昨年の8月から10月までの、全国的な天候不順、ひどかったですもんね。ジャガイモの主要生産地である北海道にも、めったに来ない大型台風が上陸。そのせいで、特に根ものの作物、全国的に壊滅的な打撃を受けたと理解しています。
さて、翻って宮崎県。弊社のブログでも何度か取り上げましたが、台風の影響で大根が不足。大根が不足すれば、当然切り干し大根も不足。切干大根が不足すれば、それに伴い価格も高騰。今年のポテトチップスの問題、当社がこんな感じなので、一消費者として、カルビーさんやコイケヤさんの苦悩や決断などが非常に判るし、支持できます。
ついつい勘違いされがちですが、食品関係、工業製品ではございません。私もこの業界に携わるまでは、安定価格で安定供給なんて、当然のものと思っていました。しかし、現実は、天候による作柄に左右されまくりなわけでございます。今回は、ポテトチップスみたいに、超有名商品だからこそ表ざたになっています。でも、地方で小さく頑張っているような菓子メーカーなんかは、不作があったとしても値上げを理解してもらえないことも多々あるかと思います。宮崎でいえばゴボチさんとか。
近年では、そういった状況に対する理解が薄れてきているような気がします。たぶん、原因としては、日常から農業が離れていっているから。作る側の傲慢かもしれませんが、私たちみたいな業者、SNSなどを使って、そういったことを随時お知らせしていく必要があるのではと思います。そうすることによって、企業の持続や持続可能な農業へつながってくると、私は考えています。