• 参議院議員選挙 考察

    こんにちは。
    参院選、議席確定のようですね かわさき屋店主川﨑です。

    さて、政治の話は揉めるといいますが、それなりの力を入れて記載したいなと思っています。
    思想信条で反発されるかたもいらっしゃるとは思いますが、暖かい目で見ていただければ幸いです。

    まず、今回の最大の争点は、改憲勢力の2/3議席確保だったのではないでしょうか。与党が圧勝することがわかっている選挙で、マスコミの皆さまは争点探しが大変だったとお察しいたします。与党2党+おおさか維新、にほんのこころの4党で、衆参両院において2/3獲得。これは、良くも悪くも日本の政治の大きな転換点ではないかと思います。これから、間違いなく政局は改憲へ向けて動くと思います。憲法9条が争点になっているようですが、9条改正は、私はあり得ないと思っています。理由は公明党。公明党以外は9条改正に賛成であると認識していますが、この党の賛同が得られないと、改正発議にかけることはできません。今朝のラジオでいっていましたが、その他の条項の改正もしくは加憲といった形で、とりあえずの憲法改正の実績を作るといったところが妥当な見方だと思います。

    また、左派政党は非常に改憲に関して悲観的な見方をしていますが、わたしは全く逆だと思います。仮に、9条改正の発議がかかったとして、国民の理解が得られず国民投票で否決になった場合、安倍政権の退陣は避けられないでしょう。まさに、英国のキャメロン首相のような状態になることは間違いないかと思います。マスコミの報道などに多々違和感を覚える点はありますが、その中の一つが、国会で憲法改正を実施するかのような報道です。最終的には国民に諮るわけですので、そちらの理解を得ることが、最も重要なことなのではと思うんですけどね。そして理解を得られなかった政権の末路は、推して知るべしでしょう。

    あと、今回の選挙、最大の勝者は共産党、敗者は民進党であると認識しています。正直、単独過半数を獲得できなかった自民党は、私は今回の選挙では、実質敗北であったと認識しています。英国のEU離脱や、北朝鮮の軍事挑発など、与党を後押しする要素がいろいろあったにもかかわらず過半数が取れなかった。これは、現政権がそこまで支持されていない証左なのではと思います。それでもここまで議席確保ができたのは、野党のだらしなさに尽きると思います。そして、野党共闘、結局は共産党の一人勝ちになったのではとの印象は拭えません。

    そして何より、敗者の民進党のだらしなさは特筆すべきかと。政権党の時の失策を挽回する方策が、全くの的外ればかり。その集大成が、今回のスローガン『まずは2/3とらせないこと』ではないかと。切り干し大根、最大の取扱量を誇る組織は、言わずと知れたJA宮崎中央。仮に、私が、新年度の目標を社員に対して伝える際、『農協の集荷量1000t以下にする』とか言い出したら、(何言ってるんだコイツ)と思われること請け合いだと思います。マスコミのせいでもありますが、自分が何がしたいというよりも、与党の方針に反対することが第一になっているため、こういった体たらくになっているのではないでしょうか。正直、民進党の政権公約、『反自民』の3文字で終了するのではと皮肉も言いたくなります。

    というわけで、長くなりましたが私なりの参院選考察を。
    皆様、まぁ、暖かい目でご覧になっていただければ幸いです。