• 大相撲九州場所展望

    こんにちは。

    一年の締め、九州場所開幕 かわさき屋店主 川崎です。

    今場所は非常に見どころが多い場所になります。ポイントをピックアップしてご紹介。

    1. 豪栄道綱とり 高安大関とり

    最大の見どころはこの2点でしょう。豪栄道・高安ともに、かなりの仕上がりを見せているという印象を持っています。豪栄道に関しましては、二所ノ関一門での連合稽古で、稀勢の里・琴奨菊両大関を圧倒。稀勢の里はその日体調悪かったみたいですが。加えて、出稽古で日馬富士を圧倒。高安に関しては、部屋の三番稽古で、兄弟子稀勢の里相手に4-11となかなかの善戦。そして、豪栄道と高安は、11-9とほぼ五分の結果らしいです。初日は、豪栄道・高安ともに相手を圧倒。二日目に二人が直接対決です。勝って当然の豪栄道、負けるようであれば、綱は絶望的でしょう。逆に、高安が勝つようなことがあれば、大関とり、ぐっと近づくんじゃないでしょうか。

    2. 稀勢の里 日馬富士 年間最多勝争い

    稀勢の里57勝、日馬富士56勝と、場所前は僅差で稀勢の里リード。初日、日馬富士が敗れる波乱もあり、稀勢の里が一歩リードしています。大勝ちしないが安定感抜群の稀勢の里と、波に乗れば圧倒的な強さを見せる日馬富士。ただ、日馬富士、今場所仕上がりがイマイチな気が…。逆に稀勢の里、13勝くらいして優勝できれば、横綱の声もかかってくる可能性アリ。さらには、全勝優勝でもしようものなら、6割くらいの確率で横綱になるかも。しかし、12勝で稀勢の里が最多勝になったとしたら、年間69勝での最多勝。70勝いかない最多勝というのは、ちと寂しいような気もします。

    3. 白鵬

    休場明けの白鵬、今場所の成績は、来場所の相撲界を占う重要な指針になるような気が。ただ、衰えが指摘されている昨今にしても、過去1年間で優勝2回、一桁勝利0は、やはり圧倒的。最近増えてきた休場も、長く活躍するにはちょうどいい休養期間といってもいいかもと私は思っています。ただ、今場所11勝以下だったら、私の中では、圧倒的王者白鵬の評価から、普通の強い横綱白鵬に格下げになりますね。何れにせよ、来年以降の相撲界、混沌としてくるのは確実かと思います。

    4. 優勝争い

    今場所の優勝争い、予想が非常に難しいです。最近毎場所言っている気がしますが。場所前と初日を見たうえで、優勝争いをリードするのは、豪栄道と稀勢の里ではないかと。そして、キーマンが、白鵬と高安。まず、豪栄道、先場所からの好調を維持している印象です。初日の栃煌山線、土俵際の栃煌山の抵抗も難なくかわしました場所前の調整も万全ですし、優勝・そして綱取り、現時点で5割くらい可能性あるんじゃないかと。そして稀勢の里、久々に注目を浴びない場所ですね。初日、苦手の碧山を難なく退けた一番、先々場所までの姿とかぶるかなと。そして、イマイチ場所前の情報が出てこない白鵬。この力士、最近は本当に調子を図るのが難しい。15日間通じて、目が離せないでしょうね。そして、高安。今場所も、横綱・大関陣をかき回す力士は、この力士を他においていないでしょう。兄弟子の援護射撃も期待したいところですが、援護射撃をし続けた結果、自分が賜杯を手にする、といった可能性もアリではないかと。

    以上、十両の郷土力士、琴恵光の新入幕も期待されますが、そのほか新鋭力士の台頭も期待しつつ、九州場所、楽しんでまいりましょう!!