• 大相撲名古屋場所雑感

    こんにちは。
    暑い夏のアツい大相撲、日曜日で千秋楽でした。気になった点をいくつか下記にピックアップ。

    1.稀勢の里綱とりと優勝争い
    2場所連続の綱とりが今場所最大の焦点でした。5日目の栃煌山戦での敗戦以降、稀勢の里の悪いところが出てしまい、相撲はずっと下降線。終わってみれば12勝の優勝次点。…まぁ、上々じゃないですか。正直、中日までの相撲内容を鑑みるに、以前の稀勢の里でしたら11勝が精いっぱいの相撲内容でした、それを12勝あげれたというのは、私は成長の証だと思います。14日目の白鵬戦や、6日目の妙義竜戦など、ぎりぎり価値を拾った取り組みも多々見られましたが、拾えたところは称えて良い点はないでしょうか。ぜひとも秋場所で優勝して、綱をつかんでほしいところ。そして、稀勢の里と最後までデットヒートを繰り広げた日馬富士。場所前の評判から前半戦を見ている限りでは、全く問題にならないと正直思っていました。しかし、10日目くらいからの動きのキレは、まさに横綱日馬富士。ラストは白鵬・稀勢の里を圧倒。まだまだ日馬富士健在というところを相撲ファンに見せてくれました。一度日馬富士にはお会いしたことがありますが、土俵上の荒々しさとは違い、土俵下ではとてもサービス精神旺盛で笑顔が素敵な力士でした。稀勢の里ファンとしては憎たらしい限りですが、相撲ファンとしては、是非これからも元気な姿で土俵を沸かせていただきたいものです。

    2.大関・三役陣
    なんだありゃ。稀勢の里以外、問題外もいいところ。何とか勝ち越した照ノ富士、いい加減膝完治させるべきじゃないでしょうかね。大横綱確実な大器であることは間違いないのに、ケガでその才を捨ててしまうにはもったいなさすぎる。そして日本人の大関二人。ここ3場所はびっくりするような活躍でしたが、最後に狂い咲いただけだったか。正直来場所、どちらかだけでも負け越してほしい。そして今場所大活躍の小結高安。三役3度目の挑戦で初の勝ち越し。しかも二桁勝ち星。来場所二桁勝てば大関チャレンジ。ぜひとも今の大関陣に引導を渡し、新大関になってもらいたいところ。

    3.その他
    今回は上位陣のだらしなさと、小結以下の活躍が目をひく場所だったと思います。平幕の宝富士も、前頭上位で金星含む二けた勝利。新進気鋭の正代も、時期大関候補の声がかかるほどの活躍を見せてくれました。残念ながら、輝・佐藤・阿武咲の、期待の国産若手力士は振るいませんでした。中卒たたき上げ力士のこの3名には、是非とも大関候補の声がかかるような大器に成長してほしいものです。

    以上。来場所は、前代未聞の、稀勢の里3場所続けての綱とりチャレンジの場所になります。次こそは14勝以上の星を上げて優勝してほしいと思いつつ、これにてブログ終了。