• 大相撲春場所総評

    こんにちは
    桜も咲き始めましたが、寒い日が続きますね かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、春場所も終わったことですし、本場所の総評を一つ。

    1.白鵬
    初日こそ黒星を喫したものの、その他全勝で見事優勝。特に終盤、好調な大関陣を一蹴した相撲は、まさに圧巻でした。先場所まで、終盤息切れしていた姿からは想像できない出来の相撲。白鵬復活を期待させるには十分でした。ただ、残念な点が多数。張り手からのカチ上げは私は問題ないと思います。しかし、時折見せるダメ押し、あれはどういうことなんでしょうかね?一説にはダメ押ししないと不安なくらい衰えて来ているという意見もありますが…。どちらにしても、審判に怪我をさせてしまいましたし、これからも相手力士に怪我をさせてしまう可能性も高いです。即刻辞めていただきたいと思います。そして千秋楽の変化。勝負に徹するという意味ではよいかもしれません。しかし、興業としての視点からは、最悪じゃないでしょうか。千秋楽見に来ているお客様は、それこそ大分前からチケットを入手して、その日をずっと楽しみにされていたことでしょう。そして何より、場所を締める最後の一番、しかも優勝が懸かった。もし、安くない金額払って、初めて千秋楽のチケットとって、その相撲みる羽目になったら、『もういいや』って思うかもしれませんよね。千秋楽結びの一番取る意味、もう少し考えてほしいなーと思った一番でした。
    2.大関陣
    琴奨菊以外は合格点でしょう。照ノ富士ははやく膝完治させてほしいですね。豪栄道は満点あげてもいいんじゃないでしょうか。角番で、大関失格の烙印を押され続けてこの成績。最終盤まで優勝戦線を盛り上げてくれたことは素直に称賛に値します。来場所以降もこの調子で頑張ってほしいものです。琴奨菊は、稀勢の里との一番で相撲が完全に崩れましたね。メッキが剥がれたといわれることの無いよう、来場所の捲土重来を期待します。そして稀勢の里。今場所も繰り広げられた稀勢の里劇場。白鵬との一番、待ったをかけることができた点は評価できますが、そのあとがダメでした。そして日馬富士との一番。何度この力士、期待を裏切れば気が済むんだろうかって感じでしたね。活躍しただけに、不満が出てしまうのがこの力士。次こそ、次こそは初の賜杯を!!
    3.その他
    日馬富士は怪我なので仕方ないにしろ、鶴竜はもう引退考えるべきじゃないかと。しかし今場所納得できないのが、来場所関脇昇進が確実になった琴勇輝。三賞殊勲賞だけって厳しすぎでしょう。敢闘賞はもちろんのこと、技能賞までやってもよかったと思いますよ。てか、筆頭で12勝上げて、敢闘賞もらえない理由がわからないです。しかし、来場所万が一二桁勝つようなことがあれば、大関の声がかかるかもしれませんね。

    以上、今場所はこんな感じだったんじゃないでしょうか。また、名古屋場所でお目にかかりましょう。