• 店主川﨑 大いに語る その2

    こんにちは

    連休の疲れが抜けません かわさき屋店主 川﨑です。

    私が大学を卒業するときに直面した、宮崎の社会的問題があります。働く場所が少ない。も少し詳しく言うと、将来に展望をもてる働く場所が少ない。全国の大卒平均初任給は、おおよそ20万円。それに対して、宮崎県の大卒平均初任給はおおよそ17万円。平均年収で東京と比較すると、東京582万円に対し、宮崎383万円。宮崎のパートタイマーの比率が多かったとしても、相当の開きがあります。田舎は物価が安いといいますが、スーパーに並んでいるものの価格に大差はないですし、やはり都市部と比較して生活にゆとりがないと思います。現に、宮崎北高の同級生、半数以上は県外に住んでいるみたいですし。

    しかし、宮崎のような田舎には、都市部にはない魅力が数多くあります。その中でも最たるものは、育児のしやすさだと思います。合計特殊出生率1.72と、全国2位の数値が示すように、育児環境は抜群です。待機児童なんて聞いたことないし、公園で子供を遊ばせてもクレームなんてきません。そもそも公園以外でも遊び場結構あるし、地元が宮崎だったら育児に関する親の助けも期待できますし。現に私も、夫婦共働きで親に育児を手伝ってもらいながら、3人の子供を育てています。

    問題は、その育児を支えていく所得を得る仕事が少ないことだと思います。一旦県外にでて、宮崎に戻りたいと思っても、将来設計が描けるような会社がなかなか見つからない現状があります。となると、若者は県外に出たまま戻ってこず、地方はますます衰退していく。都市部に出た若者は、子供を産めずに国全体が衰退していく。そういった悪循環ができてしまっています。

    零細企業ではありますが、人を雇っている身として、従業員に対して心がけたいことがあります。従業員が、将来設計ができるような雇用形態を構築すること。それを従業員に対して約束すること。

    『今の売り上げだとこれだけしか給与払えないよ。でも、来季これだけ売り上げあがったらったら賞与をこれだけ支払えるし、年商規模がこれだけになったら、こういったポスト作って、年収これだけ支払えるようにするよ。だからみんなで頑張って会社もりあげていこうよ』

    といったビジョンを示すことで、従業員に希望をもって仕事に臨んでもらいたいと思います。また、将来の従業員が、そういった弊社の姿勢に共感してくれて、弊社で働きたいと思ってくれればそれに越したことはないです。また、弊社が成功することで、地方に良質な雇用が増えていけば、地方の発展、ひいては国の活性化にも繋がっていくんじゃないかと思っています。