• 大相撲9月場所総括

    こんにちは
    今場所は意外と大盛り上がりでした かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、昨日千秋楽を迎えました大相撲。私個人としての感想をつらつらと書き連ねたいと思います。

    1.正代覚醒?そして大関争いに終止符が
    大器といわれ久しいが、典型的なエレベーター力士だった正代。場所前にも書きましたが、正直、そこまで信じておりませんでした。下では大勝ちするけど、上では勝てない。先場所もたまたま二桁勝っただけじゃないのかとばかり思ってたんですが…。蓋を開けてみると、攻めの速さが素晴らしかったですね。特に、14日目の朝乃山戦。立ち合いの圧力で朝乃山を横に向けたのは圧巻でしたね。逆の意味で、千秋楽の翔猿戦も素晴らしかった。はっきり言って、内容としては無様の一言。翔猿の思い切った立ち合いに、終始防戦一方。それでも何とか持ちこたえて逆転の突き落とし。最悪の状況でも、粘り強く相撲を取る姿勢も、正代の成長を感じた一番でした。多分大関昇進も間違いないでしょうし、
    そして、同時期に大関とりチャレンジしていた御嶽海と大栄翔。残念な結果になってしまいましたね。しかし、大栄翔はともかく、万年大関候補の御嶽海。二回も優勝していて大関なれないってのはちょっと…。よく言われているのが、御嶽海稽古をあまりしない説。通り一辺倒ですが、もう少し厳しい稽古をして、一から出直してもらいたいですね。このままだと、大関に上がれない名力士止まりになってしまうのでは。

    2.翔猿?
    新入幕で、今場所の話題をかっさらっていったのが翔猿でした。正直、全くのノーマーク。まだ明生とか豊昇龍とかのほうが活躍するかと思ってました。いやー、千秋楽まで楽しい本場所になったのは、本当に翔猿の働きが一番大きいと思います。千秋楽結び前の正代戦、本当にあと一歩のところまで追いつめたんですが…。正直、貴景勝合わせた三つ巴の優勝決定戦、見てみたかったんですけどね。まぁあれは、絶対に負けられない精神的プレッシャーかかった正代と比べて、のびのび相撲とれる立場だったからってところも大きいんでしょうが。今場所の活躍で、来場所以降、翔猿の研究が進むと思います。これから彼の真価が問われるでしょうね。

    3.若手が活躍
    琴勝峰は10番勝利。豊昇龍は新入幕勝ち越し。結果見たらかなり上出来だと思います。琴勝峰、先場所は前半活躍したけど、後半失速した感じでした。今場所に関しても、6-2からの4-3と、やはり後半失速気味。ちょっとこの辺原因分かりませんが、ここ解決できればもう一皮むけそうな気がします。豊昇龍は、8-7のギリギリ勝ち越しですが、動きが非常に良いですね。どの相撲も見ていてすごい楽しい。14日目、輝との一番で決めた掛け投げも、柔道経験のある私は、『内股で一本やないか!!』って思うくらい、鮮やかに決めていました。彼の課題は立ち合いの圧力だと思います。そして私が入門当時から追っかけてる納谷。多分来場所十両昇進が濃厚。先述の二人には水をあけられた感がありますが、まだまだこれからの力士。何かのきっかけで一気に伸びる可能性もあります。彼らの中の誰かが、次代を担う横綱になるんじゃないかと思ってますので、彼らの成長、楽しみに観察していきたいと思います。

    というわけで、今場所は二横綱いなくても盛り上がりました。彼らもこのままだと居場所なくなるんじゃないかという不安を感じながら、来場所、楽しみに待ちたいと思います!!