店主の日記
  • 最低賃金上昇に想う

    こんにちは

    経営って大変 かわさき屋店主 川﨑です。

    先般、最低賃金の引き上げに関する審査会答申を受けたニュースが流れました。宮崎県も、それを受け、20円台中盤から後半の最低賃金上昇が予測されます。

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190802-00017221-miyazaki-l45

    政府の目標値は、最低賃金の平均値1,000円以上を明言しており、この流れは止まらないでしょうね。かわさき屋がスタートしてから、パートさんの時給、200円近く上昇している気がします。弊社は、方針として商品にそのコストを転嫁させていただいています。さらなる上昇に備え、作業の機械化による経営の効率化なども予定しています。中小企業においても、今後は様々な対策、施策が必要になってくるような気がします。

    最低賃金の急激な上昇による影響、お隣韓国が取り組む政策にて、その結果予測、一部はできるかと思います、中小零細企業は壊滅状態で、大企業の雇用も国外に逃げているとの報道。しかしながら、凡そ1,500円ともいわれる欧米諸国。特に米国においては、成長率は2%台を常に維持し、堅調な成長を続けています。弊社が、仮に給与を2倍にした場合、それを価格転嫁すると、多分2~3割の値上げが必要になってくるかなと思います。さらには、全国の企業が一気に給与を2倍にした場合、多分何となくですが、物価って5~7割増し程度で済むんじゃないかなーと思います。

    給与の上昇。そして、それに伴う価格への転嫁を企業が怖がらないこと。そして、それを許容する空気を、日本国民が醸成すること。それができれば、優秀な海外の人材が日本に集まってきたりして、より日本も成長していけるんじゃないかなと思うんですよね。給与は高く、物価は安くってのは、本当に矛盾した概念で、絶対に成り立たないんです。物価は上がるけど、それ以上に給与が上がる。そんな状況を、今後日本は目指していくべきなんじゃないかと思う今日この頃です。

     


    こんにちは

    人生山あり谷あり かわさき屋店主 川﨑です。

    非科学的な話ですが、生きていると、波を感じることってありますよね。ちょい前に終わった麻雀漫画、『アカギ』とかでも、波とか流れとか、そんな感じのやつの話がよく出ていた気が。ロジカルに考えるとあり得ない話ではありますが、そこんとこどうなんでしょうね。

    かわさき屋、再来月で8期目が終了いたします。思い返してみると、経営にもかなり波を感じました。飛躍の前には、必ずといっていいほど悪いことが起こっている気が。平穏な年と、波が激しい年、いつでもどちらかな気がします。大体が、悪い波が来た後には良い波が来る。正直、逆はあまり経験したことないです。流れが悪いときって、何をやっても空回り。そればかりか、次から次へと起こる問題。そして、何とかしようと立ち回るけれど、裏目に出て泥沼に嵌っていく。そんなループの繰り返し。もがいてもがいて、そうこうしているうちに、ふとしたきっかけで事態が好転する瞬間が訪れる。その時はそれって気づかないんですよ、でも、後々振り返ると、あぁ、あれがターニングポイントだったなって認識する。きっと、流れが悪いからって、じっと嵐が去るのを待っていたら、その後の飛躍のきっかけも掴めないんじゃないかな。色々試しながら、成果が出る方法を探っていく。その中でとった方策が、たまたま当たって苦境を脱出みたいな。しかも、以前同じことやって上手くいかなかったことが、なぜかこの時だけうまくいってみたりなんかしたり。もしかすると、これが成長ってことなのかなと。

    あれやこれや試して失敗していくと積みあがる『これをやったらダメなんだ』というスキル。ダメだった経験を踏まえて色々なチャレンジを試行していく。そうすることによって、ある一点でちょっとしたブレイクスルーが知らぬ間に起こり、一気に色々な事態が好転していく。そのうち、その実力で行き詰るポイントまで仕事が舞い込んできて、ある日を境にまた壁ができる。そんな感じの繰り返しかもと、記事書きながら思ってみたり。

    もしかすると、思いっきり悪いことが起こる = 悪いことではないのかも。もし、悪いことが起こるということが飛躍のきっかけになるのであれば、その事象を歓迎して、乗り越えた後の成長を想いながら、ちょっと楽しむくらいのメンタルで臨むと、経営に対するスタンスも、幾分か前向きになるのかもしれません。まぁ、そんな感じにメンタル調整ができれば苦労はないんですけどね。

    とりあえずは、大きな飛躍を迎えられるよう、常々努力をしていきたいなと感じる今日この頃でございます。


    意図せずに嘘をついていた話

    こんにちは

    盛者必衰を実感 かわさき屋店主 川﨑です。

    最近、色々な豆知識に興味を持ってきた、小学校五年生の長男。私も、できる限りの知識を動員して、彼の知識欲を満たそうと対応します。日本の気象に関する話にも興味を持った彼。私はすかさず、営業トークにも用いる知識を披露。『宮崎県は、全国有数の日照時間と降水量がある県なんだよ』。

    はい、これ、嘘でした。

    正確に言えば、ここ10年で、日照時間のランキング、結構変わってきています。

    https://ecitizen.jp/ssds/Indicators/_B02401

    以上のリンクを参考にすると、2005年くらいまでは、確かに宮崎県の日照時間、全国トップクラスです。若干上下するものの、概ねトップ3に入っていました。ところが、2010年と2015年のデータを見ると、なんとどちらも19位。平均よりちょい上くらいまでランキングが落ちています。逆にランキングが上がっているのが、愛知や静岡などの東海地方ですかね。宮城県なんか、1990年には40位だったのが、なんと2015年には7位に上昇。あとは、瀬戸内の県がいくつかランキング変動している感じ。なお宮崎県、2017年では20位にランクイン。宮城県もランキング7位と高いまま。このトレンド、一時的なものではなく、結構固定化されてきているかも。

    https://ecitizen.jp/Ssds/Indicators/_B02402

    なお、こちらは降水量のデータ。降水量は変わらず、宮崎県は全国トップクラス。変化が見られるのは、新潟県と秋田県の降水量がやけに少なくなっているくらいかな。でも、正直日照時間ほどインパクトはないかも。宮崎のランキングがあまり変わらないからかもしれませんが。異常気象やら、天候不順やら、最近ワーワーいうとりますけど、宮崎県、結構ダイレクトに気候変動の影響を受けている模様。

    先日ブログでお知らせしました、切干大根の生産量に関するデータも、ここ10年くらいで劇的に変化しています。以前は2,500~3,500t/年 くらいの生産量だったのが、近年は2,000t/年 程度。この辺の情報のアップデートができていないと、かなり痛い目を見ると実感します。特に自分に関わる分野での情報のアップデートの必要性、感じた件でした。


    平成29年度切干大根作柄について

    こんにちは

    状況把握は重要 かわさき屋店主 川﨑です。

    さて、標記の件。現在、かわさき屋で出荷している切干大根は、つい先ほどの12~3月で収穫されたもの。つまりは、平成30年度収穫の切干大根です。宮崎県は、収穫があった翌々年に、その年の面積・総収穫量の統計を出します。というわけで、直近三カ年の切干大根の終了と、収穫面積のデータ、ならびに、今後の傾向を推察してみたいと思います。

    平成27年度 404ha 1,764t 850円/㎏

    平成28年度  397ha 2,249t 1,050円/㎏

    平成29年度 395ha 1,804t 940円/㎏

    以上が、宮崎県の統計データになります。㎏あたりの価格については、川崎がなんとなーく実感した、生産者直接買い取りに平均金額(参考値)だと思っていただければ。平成27年度は、全体的に高温多雨で、大根はそれなりでしたが、シーズン中に切干大根への加工ができなかった年。平成28年度は、9月10月に大きな台風が来たものの、11月天気が良かった年。平成29年度は、28年度同様、秋に台風が来た上、かなり寒く、大根が大きくならなかった年。

    平成29年度、概ね450㎏/10a と、ちょい不作程度の作柄だったのかなと感じます。確か、11月から低温+冷たい風が吹きまくり、量はともかく、質は非常に高い切干大根が取れた年になったと感じました。大根の作柄の割に、そこまで収穫量が壊滅的にならなかったのは、おそらく、冬の天気が良く、大根をほとんど切干大根に加工できたからではないかと思います。多分、大根が大きくなるかどうかより、冬に乾いた西風がしっかり吹くかどうかが、作柄の良しあしに関わる重要なファクターじゃないかなと。

    そして重要なのは、ここ3年間、生産面積が微減で済んでいること。多分、平成30年度もほぼ同等の耕作面積だと思います。最大要因は、切干大根が稼げる作物になってきているから。10年くらい前までは、20万円/10a 稼げれば御の字というのが、切干大根瀬さんに対する、生産者の皆様の認識だったのではと思います。ところが現在、特にここ4年、計算値による推測で、売上高35万円/10a を下回ることはほぼありません。じゃあ逆になぜ、切干大根の生産農家は増えないのか。それはもちろん、農業人口の減少が最大要因です。そして、切干大根自体、生産が非常に大変な作物だから。

    ただ、確実に言えることは、皆様が美味しく召し上がってくださるからこそ、切干大根生産者も、再生産可能なレベルでの生産ができています。そしてきっと、この路線を継続することができれば、後継問題も少しずつ解決していくのではないかと期待もしています。

    切干大根だけでなく、その他色々な農作物について、生産現場と消費の現場を繋げる役割を、かわさき屋、になっていると自負しています。農業生産の持続的な発展を維持していき、ひいては、地元宮崎の発展に繋げていく。今後もそんな仕事をしていきたいと思います。


    元号がかわりました

    こんにちは

    ありがとう平成 こんにちは令和 かわさき屋店主 川﨑です。

    私にとっての平成31年間、振り返ると、すごく充実していたなという実感。

    川崎勇樹9歳で幕を開けた平成。一桁は小学校から大学入学くらいまで。アホのように柔道に打ち込んだ小中学校。カラオケ三昧の高校三年間。そして大学入学。この間、未だに続く多くの友人たちとの出会いがありました。

    平成10年代。酒浸りの大学4年間。最初の就職で、会社に迷惑かけまくった広島・新潟時代。その後、宮崎にUターンして、非常に充実した仕事をこなしました。私生活では結婚と長子の誕生。仕事では、落ちこぼれの私を見捨てることなく指導してくれた最初の上司と、酒造会社で、未熟な私に仕事を任せてくれた上司のおかげで、ビジネスマンとしての基礎力を身につけさせてもらったと感じています。

    平成20年代から平成31年。プライベートでは家族がさらに2人増え、そして祖父母と父を亡くすというイベント。子供を3人育てるということの大変さと喜び。人生はいつか終わるということを、強く実感した出来事でもありました。仕事では、農業法人を経て独立。かわさき屋を運営開始。20代のころに感じた、地元宮崎の素晴らしさと、地元宮崎に感じる理不尽。地元発展に尽くすという想いと、欲にまみれた野心がごっちゃになっての運営。想定以上にうまくいき、有頂天になったかと思えば、信じられないような失敗をやらかし、奈落に落ちるような絶望を味わうということの繰り返し。そういった中で、当初思い描いていた、宮崎の発展のために何ができるかといったことの答えが、朧気ながら見えてきたところで、新しい時代、令和を迎えました。

    私川崎、地元の発展のために、という言葉、ちょくちょくブログで書くようにしています。これは、会社のPRであると同時に、売上向上だけに目を向けそうな自分に、最初の志を思い返させるため。そして、『こいつ言ってることとやってることが違うぞ!!』と思われない様、当初の理想を追い求めるために自分を追い込むという理由があります。初志貫徹で、令和という時代を、かわさき屋、全力で駆けていきたいと思います。10年後、20年後、立ち止まって自社を俯瞰したとき、少しでも理想の形に近づけるよう、むしろ、想像よりもはるか上に行けるよう、かわさき屋を成長させてまいります。

    かわさき屋に関わる全ての皆様、どうぞ令和も、かわさき屋をよろしくお願いいたします。